キャリア変遷
法律関係の事務職から転職し、2020年入社。関東の2劇場で約3年半マネージャーを経験したのち、2024年から本社商品開発部で飲食商品開発を担当している。
商品開発部
飲食商品開発室
お客様の時間の質を高める
「キャラメル200%」への挑戦
TOHOシネマズへの転職活動を通じて「お客様を楽しませたい」という自分の気持ちに気づいたY.Y。その話からは、直接お客様と接することはない商品開発部の仕事でも、常に変わらずお客様のことを考えている様子が伝わってくる。
楽しんでもらうことが好きだから、
素の自分のままで溶け込めた
もともと映画館という空間そのものが好きでした。映画を観るのはもちろんですが、たとえ鑑賞しなくても、ショッピングモールを歩いていて、キャラメルポップコーンの香りが漂うロビーで予告編を眺めるだけで「楽しい空間だな」と感じていました。
とはいえ、転職先を考えるときには映画館に絞っていたわけではなく、全く業種の異なる会社も含めて活動していました。そのような中でTOHOシネマズでだけは、面接などでも不思議と自分を飾ることなく、素の自分のままで話ができたのです。それはなぜだったのかと考えたときに思い出すのは、入社が決まった直後のできごとです。たまたま研修が行われる劇場の近隣で大雨災害があった直後だったのですが、予定通り研修に入れると分かったとき、ふと自分の口から「では、ご来館いただくお客様を少しでも笑顔にできるよう研修頑張ります!」という言葉が出たのです。全く意識はしていませんでしたが、自分の中にはそれほどに「お客様に楽しんでもらいたい」という気持ちがあり、それがTOHOシネマズに合っていたのだと思います。
配属された劇場での日々は本当に楽しく、全マネージャーの中でも、私が一番楽しく仕事をしていたという自信があります(笑)。上映終了後、清掃のためにスクリーンに入り、お客様が感動して涙を流しているのを見たりすると、改めて「こんなにも人の心を動かすものを提供できている」というやりがいを感じることができました。それだけに、本社へ異動の話があったときは葛藤もありました。ですが、商品開発部で働くことは、劇場では変えられないことを変えていくことができますし、お客様に満足していただくために今よりも貢献できるチャンスでもある。その経験が、将来また現場に戻ったときにも必ず活かせると思って挑戦することにしました。
「一番美味しい」と胸を張れるポップコーンづくりへの挑戦
私たちが開発したプロジェクトでとくに印象に残っていることが「キャラメル200%ポップコーン」の開発です。
開発のきっかけは「キャラメルポップコーンの白い部分は味が薄い」というお客様の声に対し「だったら全部茶色かったら美味しいのではないか?」と考えた、という非常にシンプルなものでした。しかし、いざ開発を始めると次々に課題が出てきました。最初の課題は、キャラメルの粉(グレーズ)の量を単純に増やすと豆が弾けづらくなってしまうこと。そこでテストキッチンを借り、キャラメルの量を変えて少しずつ色の違ったポップコーンを大量に作り、作成したポップコーンを並べて「このくらいの色が一番きれいだ」「でもこれだと時間がかかりすぎる」など、議論を重ねました。こうして最適な配合を探り、そのうえで豆がきちんと弾けるよう微調整を重ね、ようやくレシピが完成したのです。
苦労して開発した分、お客様からの反響も格別に感じられました。今まではSNSをほとんど見ていなかった私ですが、このときばかりは気になって、わざわざアプリをダウンロードしてチェックしてしまったほど。「よくやってくれた!」といった投稿を見ると、喜んでいただけていることが実感できてとても嬉しかったです。
ましてやポップコーンは私にとって、映画館と切っても切れない特別なアイテム。そのポップコーンで「うちが一番美味しい」と言える商品の開発に携われたのは大きなやりがいになりました。こうした経験をさせてもらえるのも、商品開発部の、トライアル&エラーを恐れず「どんどん新しいことをやってみよう」という気風のおかげだと思います。
本社での経験値を強みに、働く人が楽しいと思える劇場を作りたい
私にとって、本社で生み出す「GOOD MEMORIES」とは、シンプルですが「本当に美味しいものを作ること」。私たちが本気で「美味しい」と信じて開発した商品は、お客様がどんなシチュエーションで召し上がったとしても、必ずその時間の質を高め、良い思い出に繋がっていくと信じているからです。
もちろん、企業として利益を追求することも大切です。そのためには、単に価格を上げるのではなく「TOHOシネマズでしか手に入らない」という独自の価値を作り、お客様に選んでいただきたいと考えています。 実際、SNSなどで「家の近くに別の映画館があるけれど、このポップコーンを買いたいから、わざわざTOHOシネマズに寄って帰る」といった書き込みを目にすることがあります。とても嬉しいことですし、そのように「わざわざ行きたくなる価値」を提供し続けることが私たちの使命だと思っています。
将来の目標は、いつの日かまた劇場に戻り、支配人になることです。 劇場からは少し離れていましたが、本社という環境で、全社に影響するような重い判断や決断を日々行ってきた経験値は、他の人に負けない武器になると思っています。
支配人昇格後は、働く人が心から楽しいと思える劇場づくりに取り組みたいですね。 かつて私が劇場で働いていたとき、仕事に行くのが毎日楽しくて仕方がありませんでした。だからこそ、多くの時間を劇場で過ごす社員はもちろんのこと、アルバイトの学生さんたちにも「嫌なことがあっても、仕事に来たら楽しい」と思ってもらえるような場所を作りたい。楽しく働いて、一緒にお客様に「GOOD MEMORIES」を届けられたら素晴らしいこと。将来のTOHOシネマズを、自分たちの手でそういう職場にしていきたいですね。